欲しいっ 中井脩ブログ(閉館しました。)

時計屋の商品紹介・・・以外は全て作り話!

Max【アストロン SBXC045 ジョコビッチ限定】That's my name

前回(Fury road in the U.S.A. No.3)からの続き

nakaishu.hatenablog.com

『Fury road in the U.S.A』を初めから読もう!

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*1

 「なんて日だ・・・なんて最高の日なんだ!」

火を吹くV8を搭載した上司の車。その助手席の【ドア】を開けて隙間から惚けた顔を出す。吹き込む2月の冷たい風をまともに受けて顔をぶるぶると震わせ、覚醒した。

"What a day! What a lovely day!"

期せずして私は叫んだ。

"Witness me!"

後方に消えていく祈りに代わって流れ込む冷たい風とトンネルの轟音が、車内に流れるニルヴァーナ、”Smells Like Teen Spirit"のギターリフと相乗して、私の、いや私たちの鼓動を高まるカウントダウンに変える。

「後方確認、よしっ!」

上司の号令に心持ちうなずいた。

「お前は輝きに包まれて永遠になる」

最後の祈り・・・

”Witness…”

「MmmeeeWWW

祈りは、突然、身中に潜んでいた獣の慟哭へ変わった。

うぉおおおおおお

青春の雄叫びは虹色に輝く光となって、真夜中のリンカーントンネルにその軌跡を描く。

後方に流れ去る虹色の軌跡に浮かぶ涙を拭い、ドアを閉めた。

我々はどこに帰るのか? どこに向かえばよいのか?

助手席に体を沈め、高速で過ぎていくオレンジ色の光に目を晒す私に、上司Sが優しく問いかける。

「たくちゃん、腹減らない?」

上司の問いで、我に帰った。

「んっ」

まだ、いける。

答えは、そう、すぐそこにあった。私たちの青春はまだ終わらないようだ。

 

 

SEIKO ASTRON

セイコー アストロン

SBXC045

ノバク・ジョコビッチ2020年限定モデル

Novak Djokovic Limited

世界限定1500本

270,000円+税

主なスペック

ソーラーGPS衛星電波修正

ケース素材:ステンレス

ベゼル:セレミック

ガラス素材:デュアルカーブサファイア

SBXC045 ノバク・ジョコビッチ限定

SBXC045 ノバク・ジョコビッチ限定

ボーダーを超えて挑戦するトップアスリート、テニスプレイヤーのノバク・ジョコビッチ選手の限定モデル2020年モデルです。

SBXC045 	セイコーHPより転載

SBXC045 セイコーHPより転載

ブルーとゴールドのコンビネーション

真正面から見ても美しいのですが、SBXC045の特長はベゼルの側面に施された差し色。

 

BXC045のベゼルの側面には赤色のサークルライン

ブルーのセラミックベゼルの側面に赤色が見え隠れする。

見え隠れする、このチラリズム。

街を歩いていて、スラリと長い脚をパンチスーツに包み、アスリートのような靭やかさ軽やかさで歩く人とすれ違ったならば

「前方確認、よしっ!」

と心の中で指差し確認後、周りの人に怪しまれないように「あれっ」みたいな顔でスマホをイジりながら方向転換。

後方確認します!

その時の人混みを縫い進む素早さは、とても道に迷っているもののそれではない。道など関係ない。大阪駅の桜橋口など知ったことか。後方を、後方を確認しないことには。

nakaishu.hatenablog.com

ターゲット、捕捉!

「後方確認、なお、よしっ!!!」

その時に感じるチラリズムこそが、究極のエルゴノミクス・デザインと呼べるんだろうと、そんな風に思うわけであります(首相官邸より

ケースをステンレスにすることで、仕上げの美しさを引き立てる

アストロンはチタンのケースが多いのですが、こちらはブルーやゴールド、チラリズムの赤を際立たせ、ケース仕上げの美しさを引き立てるためにステンレスを使用。価格も抑えられています。

裏蓋は撮りにくかったので、なしっ。

シリアル81/ 1500 よしっ 

セイコー アストロン

SBXC045

ノバク・ジョコビッチ2020年限定モデル

Novak Djokovic Limited

世界限定1500本

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株式会社 中井脩

鳥取市栄町623番地

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今は知らないが、ニュージャージー州の北東部とマンハッタンを隔てるハドソン川をまたぐには2種類の方法があり、一つはこのブログ内で幾度も登場するリンカーントンネル経由で、もう一つが、ジョージ・ワシントン・ブリッジである。マンハッタンのミッドタウンに向かうのであれば、どちらを通ってもさして時間は変わらなかったように思うが忘れた。その時の混み具合や出発時間・場所で道を選んだろうか?

当時のことをつらつらと思い浮かべてみるが、細部をなかなか思い出すことができない。最近は忘れやすくなったのだ。ああ、中年になった今、20数年前のことに思いを巡らすのが、なにか、現実に帰ってこられなくなるようで、怖いのかも知れない。

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しかし、私たちが疾走する車のドアから描いた光の軌跡は現実に虹色に輝いて、真夜中のマンハッタンを彩ったのだ、が、それは本当にリンカーントンネルだったのだろうか?

ジョージ・ワシントン・ブリッジだったのではないか。

とすれば、私たちはその夜、ハドソン川に虹の橋を架けることができたのかも知れない。そして♫栄光の架橋へと〜♫とキンキン声で歌いながら、上司S氏とニュージャージーの日本食屋になだれ込んだに違いない。いや、上司S氏は本当にいたのかとさえ不安になり検索すると、以前からの会社の代表取締役になっているではないか。

この話は私の幻想なんかではない。作り話ではない。確かに、私たちはあの夜、ああして、現存する日本人としては稀有な出来事の主人公になったのだ。

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*1:商品や時計に関すること以外の、このブログ上のすべての話は作り話か、または、小さな数々の他愛もない出来事を極端に誇張してつなぎ合わせたものであり、ここに事実はありません。しかし、登場する事どもに対する私の感情を愛と呼ばずして ♫何と呼ぶのか〜僕は知らなかった〜♫