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時計屋の商品紹介・・・以外は全て作り話!

カレーの門【ザ・シチズン AQ4030-51A】堕落篇

気が付くと、ウェーブのかかった彼の長い髪の毛が、ベッドの枕に何本か着いたままになっているのを、数えるともなく数えていた。

ぐうお〜来た〜っ!?

以下より続き

nakaishu.hatenablog.com

 

 

The CITIZEN

ザ・シチズン

AQ4030-51A

370,000円+税

数量限定商品ではありません。

主なスペック

  • ケース材質:スーパーチタニウム
  • ガラス材質:サファイア
  • ケースサイズ:38.4mm
  • 厚さ:12.5mm
  • 重さ:88g
  • 精度:年差±5秒
  • 10気圧防水

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    AQ4030-51A

今回は数量限定商品ではありませんが、その特徴からまさに、同じものが一つもないという、商品のご紹介でございます。

和紙文字盤

ワシが育てた。

若い人の成長を、こう胸を張って自分の手柄にして止まない人間がいることは多くの人が知っている通りでございますが、日本の伝統工芸品「和紙」を文字盤に使用している時計があることを知っている人は少ないのではないでしょうか?

the citizen AQ4030-51W

土佐和紙

光を通すのが重要なエコドライブの文字盤に最適な「和紙」を使用。

まさに世界一本限定

手作りの和紙が同じ表情を見せないからこそ、AQ4030-51Wの文字盤も一つ一つ、違った表情を見せるのです。

スーパーチタニウム

チタンには見えません。

この白さ。そして軽さ。

時分針

白い和紙の文字盤を強調する白い時分針も特徴。

シンプルです。

和紙の表情

どうです、この表情。

シンプルな中に、力強さがキラリと輝いている、そんな感じでございます。

ざらっとした和紙の感じ

これこれ!

ザ・シチズンの和紙文字盤の限定は、そのきらびやかさが一つの特徴ですが

nakaishu.hatenablog.com

これが一番、豪華絢爛やね。みんなブクマして!

こちら、金箔などを使わないため派手さはないものの、自分だけの楽しみとして装用したい時計ではないでしょうか。

激軽

重さはなんと88g。

厚みは12.5mm

装用していることを忘れてしまいます。

またもや

前回同様

nakaishu.hatenablog.com

こちらもねじ込み式の裏蓋にも関わらず、ザ・シチズンの象徴フェニックスのロゴや固有番号など、ケースに対して、きちっと垂直水平になっているのは、裏蓋をケースに装着した状態でエングレービングされているからです。

この技術。

ああ、一人でこの時計を夜中、ずっと眺めて、朝になったらピッチリと装用して通勤する。

この時計、ほほほ欲しいっ!

【2021年9月追加】

今まで、当エントリーの商品をAQ4030-51Wとしてレビューしていました。

訂正して、お詫びのために、画像と動画を追加しました。

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Chronomaster

ロゴプレートが貼ってある感じです。

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ビッカビカ

和紙、ですね〜。

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反り返し

ベゼルから文字盤への反り返しが、光の加減で、レインボーに輝いて見えます。

動画でも確認できます。

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どへえ〜

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これはすすすごい!

動画でもきれいです

youtu.be

The CITIZEN

ザ・シチズン

AQ4030-51A

370,000円+税

数量限定商品ではありません。

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色違い。黒文字盤です。

nakaishu.hatenablog.com

こちらも土佐和紙文字盤。私なら、どうせなら、こっち

nakaishu.hatenablog.com

数量限定ではないですが、なかなか、美しい全面ブラック

nakaishu.hatenablog.com

商品についてなど詳しくは、 

お問い合わせフォームはこちら

電話 0857-23-5221

株式会社 中井脩

鳥取市栄町623番地

ご連絡お待ちしています。

 

 

仕送り前のその日は、それほど空腹だったから、久しぶりにばったり出会った彼の部屋に、誘われるままのこのこと着いて来て

「野菜炒め、乗せるけど」

カップ麺か袋麺のどちらにすると聞かれたから、野菜炒めが乗らないで手のかからないカップ麺を選んだのだ。

いや、座布団を指されて座らされ、昼下がりだから照明が消された薄暗い部屋にエアコンは付いておらず、風など入ってこないから蒸し暑い。そんな中で、少年の頃の話が抑揚の少ない調子で語られるのに耳を傾けてみる間、座卓のすぐ近くにあるベッドの上の、枕に着いた長い髪をそれとはなくボオーっと眺めていたら、彼の生活感がまさに押し寄せてきたのである。柔らかく優雅な雰囲気の彼の、それほどでもない優雅さの実情が、この狭い空間に充満しているような気がしてきていた。

「カップ麺をもらうわ」

野菜炒め入りの手作りラーメンに

「へい、お待ち」

町のラーメン屋のオヤジの親指が

nakaishu.hatenablog.com

  いいぞ、FACEBOOKは、何となく

グイッと入れ込まれる様子をまさか、想像したわけではあるまい。オヤジの親指から出る出汁だけならまだましか。

私はその時、ベッドの下に、全く隠される様子もなく無造作に置かれている『薔薇族』的な雑誌を発見してしまっていたのだから、平静を装いながらも、ほんの幾分か、ソワソワしていたのである。

ああ、そうだろう、そうだったろう。

こうして証拠を発見してみれば間違いないのだが、小金井のどんぐり公園で何年か振りにあったその瞬間、いや、鳥取の紅顔無垢な少年だった当時からそうだったのかも知れないとぼんやり思っていたのだ。

だからと云って、私は特にその当時、いや今、ロンパリの彼を目の前にして何か特別な思いを感じているだろうか。ああ、こうしてちょっと話してみると、こいつはあの時から変わらない。

彼は言う。

「ふと気が付くと、こちらの目が外側に離れていってしまうのは、お前のせいだよ」

掃除の時間だったということだ。

二人ふざけてちゃんばらごっこをしていた時、私の振ったホウキが間違って彼の右目に当たって、それ以来、ふと気を抜いてボオーっとしていると、右目が外側に向かって離れていくらしい。つまり斜視だ。

「所謂、ロンパリだ」

「ロンドンか」

「パリか」

「どちらを選ぶか」

「それが問題だ」

「いや、正確には、左目はまっすぐ見ているから、ロンパリではない」

件の事故は全く、覚えがないのだが

「本当か」

などと私は疑ったりしないし、彼もそれほど気にしてはいない。

私たちは数年ぶりにこうして大都会でばったりと出会って、何も変わらず、あの頃のように、ふざけて話しているのだ。

ただ、彼の手作り野菜炒めラーメンよりもカップ麺を選んで汗をブルブル書きながら平らげたその後、切って出されたスイカに齧りつきながら、滴(したた)って手についたスイカの汁をジーンズで拭う私をふと、眺めているだろう彼は、どんな目つきだったろう、いやいや別に、普通だったはずだ、そう、それは暑さによる想像力の暴走に違いない。しかし、目があった彼の口元からも同様に、薄赤いスイカの汁が垂れている様子を見てみれば、そこに立ち出でる静寂を強いられるような雰囲気を振り払わねばと、音を立ててガリッと噛んだタネをぺっと、彼と同じ皿に吐き捨ててみるのだ。

そんな間中、生きるための活動である生活の背後に、彼の性の活動が、勢いを増すセミの鳴き声に消される二人の会話をぬって、チラチラと掠め現れる。のを振り払うことが出来なかった。

互いに家の電話番号を交換したものの、その後、私は口座に入金された仕送りとアルバイト代を握りしめ「カレーのプーさん」を訪れて

「皆さん、ここは私のおごりです」

と辺りを見回して声高らかに宣ったりしたろうか。そう言えば、プーさんには可愛いバイトの短大生がいたのだから、その時には、ラブレターなどをポケットに忍ばせていたかも知れないが、多分、見事に振られるだろう。振られたとて、プーさんのカレーを腹一杯食べりゃあ満足だから上機嫌で帰宅してみたら、外に備え付けてある洗濯機は勝手に稼働していただろうか、いや、もう、そんなことはあるまい。そして、その洗濯機の中には『さぶ』のような雑誌が入れられることももう、なくなったはずだから、彼のことを思い出すことはしばらくなく、それ以来、今に至るまで、互いに連絡はない。

さあ、ここまで来たら、いよいよ、一連のエントリーに「カレーの門」というタイトルをつけるその意義を説明するにつけ、慧眼の当ブログ読者の皆さんにおかれてましては、もう、そんな必要もないのではないだろうかと思えてきたわけでございます。

要するに、当エントリーも含めて一連のカレーエントリーにて、鳥取カレーの辛さ、美味しさを単純に伝えたいというわけではないのである。

カレーという料理にまつわる「生きる」という物語。

ふんだんに使われた香辛料で私たちに刺激と喜びを与え、与えられたことによっては決して充足されない満足感つまり「次回」の渇望感のために今、こうして食するカレーという中毒性の高い食物が、体内に吸収されたかと思えども、翌日には同様の姿でこんにちは。いや、こんばんはということもあるかもしれないが、生物の、激しい生存競争、食物連鎖は、カレーによって、食物循環に取って代わる。

そのような事を夢見てこうして、我々人間の生き様を活写したい。

ああ、人間讃歌。

というわけで、今回のカレー連載にかける私の意気込みをご理解いただけたところで次回、ウィキによると続きは「望郷篇」らしいから、乞うご期待。

以下へ続く

nakaishu.hatenablog.com

連載初回は、こちらからどうぞ

nakaishu.hatenablog.com