「して、彼奴は？」
そう問いかける男は、トレンチコートをまるで鎧のように纏い、目深にかぶった中折れ帽から鋭い眼光を、赤く輝く遠くに覗かせる。
「もう、あの方は行ってしまいました・・・」
男と同じ彼方を見つめる私の瞳には
♫金色の朝日が映り揺れる♫
「ありがとう、ルパン！」
♫点滴のように涙を♫
落として感極まり、言葉がひとりでに零れ落ちる。
「えっー！？」
泥棒に感謝する私に、湾岸署から来たモッズコートの若手刑事は驚くのだ。
ということで、やっぱり犯人はルパン一味ではなかったようで、ああ、良かった。小学生の頃まさにリアルタイムで見ていたルパン三世２ndシリーズの我らがヒーロー、ルパン三世がまさか目の前に現れようとは、私もさすがに思わなかった。？いや、本物だろうかとwikiを調べて気付いたのだが、ルパン三世の２ndシリーズの放送日は毎週月曜日の１９時～１９時３０分となっており、これでは、私の記憶と合わない。当家は、午後７時の食卓でNHK以外が流れることは絶対になかった、と言いたい。さらに、月～金曜日まで毎日見ていた記憶があり、しかも、放送時間は夕食の前、まだ共働きの親たちが帰ってきていない
幼い頃の思い出と
時間帯１７時３０分～１８時だったと記憶する。その後、１８時から日本テレビ系列のニュース番組があったはずなのだ。
もし記憶が正しいのであれば鳥取などではリアルタイムで放送されず、再放送で時間を変えて放送されていたのだろうか。しかし、全１５５話が毎週５日流れたとすれば、３１週つまり半年くらいで終わってしまうことになるのだが、私の記憶では、このルパン三世を２年くらいはずっと見ていたような覚えがあるのだがなあ、子供の頃の時間は事ほど左様に流れるのが遅くって、そんな風な記憶違いが起きるものなのか？
【追記】
ローカルでは、夕方に放送していたり、何回もループして再放送していたりする局もあったらしい。鳥取でも、夕方、頻繁に流していたのだろうと思う。
CASIO G-SHOCK
AW-590-1AJF
１２，０００円＋税
主なスペック
- 耐衝撃構造（ショックレジスト）
- 無機ガラス
- 20気圧防水
- ケース・ベゼル材質： 樹脂／ステンレススチール
- 樹脂バンド
前回、ご紹介したGW-M5610
さらば愛しき木村よ
に続いて、この度もG-SHOCKの超定番でございます。
上記GW-5000シリーズと同じくらい、息の長い商品です。
価格は１２，０００円と時計にしては比較的廉価ですし、なにせ、まあ、壊れない。
前回ではこちらの裏蓋も掲載しました。
GW-M5610の裏蓋に比べるとどうしてもペラペラ感というか、雑さ加減はあるものの、G-SHOCKは壊れなけりゃあいいのだ、という気持ちがあれば、ダイジョブ（何が？）。というか、まあ、装用したら裏蓋は見ませんし。
GW-M5610と同様に、衝撃から内部を守るために、ボタンの出っ張りは極力抑えられています。操作しやすいとは云えません。
デジタル表示とアナログ表示があれば、結構便利。日付表示もできますし、針は直感的に時間を把握するのに最適。
私の子どもは、こちらを愛用しています。テストや模試など受けるのにも針があったほうがいい気がします。
ただ、デジタルと針は別々に動いているので、たまにデジタルと針を合わせなければならないのが、ちと面倒か。
針の合わせ方は、G-SHOCKを購入される付属する取扱説明書に書かれていますが、案外、なくしたりしがちなもの。その時のチップですが、いいかー、仲本、ここは大切だからメモっとくように。
これはGW-M5610の裏蓋ですが、この「３１５９」という数字がGW-M5610の取扱説明書番号となります。カシオ、取説で検索して、この数字を入力すると、GW-M5610の取扱説明書がPDFで表示されます。G-SHOCKの裏蓋には四角で囲まれた４桁の数字がありますので、ご自身の時計の取扱説明書はこちらの数字で、同様に、検索することができるというわけです。
ずっとそう思ってきたのですが、この時計は本当に売れます。そうしてよく見てみると、そのブサイクさというか古臭さが好きになってきます。
カラーバリエーションは３色。全面ブラックと、差し色の鮮やかなブルー。どれも人気です。
電池交換はしなければならないものの、まあ、３年に一度程度。
AW-590のシリーズにも、電波修正機能や光発電の全部入りのモデルはあり、それも、大人気というか、とにかくタッタカターと売れます。
どれを選ぶかは予算次第。
「なんかとりあえず、G-SHOCKを」という方は、AW-590 を「基準」に選ぶという方法もありではないでしょうか。
CASIO G-SHOCK
AW-590-1AJF
１２，０００円＋税
商品についてなど詳しくは、
担当 たくお まで
お問い合わせフォームはこちら
電話 0857-23-5221
株式会社 中井脩
鳥取市栄町623番地
ご連絡お待ちしています。
とは言え、１０日前に起こった出来事を忘れるはずもなく、このブログでもチラッとご報告したが
当社本店に侵入した偽ルパン一味はさらに倉吉店をターゲットにしたものの無念、叶わず逃走し、米子店まで遠征して下見をしたのだろうか、さらに松江店にも足を伸ばして、警戒に当たっていた警察に目をつけられ、その日、６月４日に松江店に侵入しようとしたところを現行犯で捕まった。夏の高校野球時の阪神タイガース並のハードスケジュールをこなしたものの、阪神同様、結果は出なかったようだ、残念、チクショーと叫んだかどうかは知らないが、捕まった犯人には前科があり、つい先日出所、このコロナの世に放たれたらしい。してみると、この１０日間という短い間の連続した犯行は、彼らの魂の叫び
大した叫びではないな、これは
だったのかもしれないな、とも思う。
確かに当社にとってはそれなりの被害があって大変迷惑なことではあり、私にしても夜中から朝方まで実況見分というのか、指紋や足跡、DNAを採取する彼らの立会人として、採取した証拠を指差す私の写真、採取するための新品の袋に入った綿棒を指し示し、さらにその綿棒を取り出すところを私が指し示す写真、そしてその綿棒をもってしていざ、DNAを採取するところを指し示す私の写真というマトリョーシカ人形
個人的に、このPOPは何度見ても、吹くのだが、そこまで人気はないよう
の如く際限がない数々の証拠の証拠の写真を撮るという捜査の大変さに呆れもしたが、面白かったのは鑑識の人がガラスの飛散した床に陰毛らしき毛を発見。まわりのみんなが歓声こそ上げないが、そちらの方が都合がいいからと明かりをつけないままの暗く静かな店頭がざわめいて、陰毛らしい、陰毛だ、陰毛かな。鑑識の紅一点で目を引いた沢口靖子似の女性も真顔で
「陰毛っぽいですね、」
などと皆が私を笑わせようとしているのかと思えるほど口々に陰毛を連呼して、さあ、その陰毛を採取すべく新しいピンセットを取り出す様子を指し示す写真を撮り、いざピンセットで掴もうとするが上手く掴めずに取ったはいいが落としたりして
「部長、なかなか取りにくい陰毛ですね」
「ああ、そうだな、この陰毛」
とか陰毛って云いたいだけじゃないのかな。
そうしてやっと掴めた陰毛を指し示した私の写真を撮るというマトリョーシカから解放されて時間が経ち日が経って、こうして犯人が捕まってみると、彼らは捕まりたかったのではないかと思うのだ。
堀の中からの念願、さあ、ようやくきれいな空気が吸えると思って出てきてみれば、周りは皆、マスクをした人ばかりで、というか人がいないのだ。人のいない町に仕事があるわけもなく、そんな日々に明るい展望などあろうはずがない。鳥取に戻って、一瞬にして悟ったのかな。知らんけど、この犯行はダメ元だったという気はするな。
だからと云って許されることではないが、似たような物語は今後、多少、増えてくるのかも知れない。我々は自分自身にも起こり得る悲しい話が増えるだろうと想像力をもって気持ちの用意はしなければならないし声を上げなければならないだろう、そして国や自治体は、私たちの声を聞き上げてくれなければならないのだ。
去りゆくルパン一味の乗った車が橙赤色に輝きながら小さくなり消えていく、その先の山の稜線から見える光は沈み去る落日からのものなのか。
いや、全然、違う。それは昇り来る日の光に違いない。
面白かったら１ｸﾘｯｸ！ お願いしますっ
