旨いものの条件として必要なのは、柔らかいこと、ではないだろうか。
いや、肉好きの私がさあ目の前にある豆腐とお肉を比べて、豆腐の方が柔らかいから豆腐の方が上手いだろうと云うのではない。
豆腐でも木綿と絹ごしを比べれば絹ごしの方が柔らかいから、私にとって絹ごしの方が旨いのであり、卵豆腐などの柔らかさは、これを何杯でも吸い込みたいという気持ちにさせてくれるくらい美味しいなあ。
卵とくれば、あの流動性は
牛丼は流動性こそが
それこそ私たちに与えられた食材の至高の要素ではなかろうか?
目玉焼きを作ろうとして、くたびれたフライパンのお陰で黄身が破れてしまい、堅焼き状態になり失われてしまった流動性。その時のあのやるせない気持ちを修正できずに、こうなってしまったからにはどうにでもなれとぐちゃぐちゃにして
「ざまあ見ろ」
出来上がった炒り卵のようなものに悪態をつきながら貪るということもあるのではないか?
そんなわけで、肉も魚も柔らかい方が旨いはずだ。
いやもちろん異論はあるだろう。スルメなどの歯ごたえがあるものを好む人が世の中に沢山いることは知っている。スルメを比べて、柔らかいスルメのほうが好きだという意見はどうだろう、そう多くはないのかも知れない。ただ、概ね、魚なら魚で、例えば、ヒラメなら柔らかいヒラメの方が好まれる、つまり旨いのではないか、トマトだって硬いトマトと柔らかいトマトであれば、柔らかいトマトを選ぶのは一般的な傾向ではないのだろうか、じゃあ、きゅうりはどうかな?
SEIKO BRIGHTZ
セイコー ブライツ
SAGA305
130,000円+税
山縣亮太スペシャル限定モデル
数量限定610本
主なスペック
- ケース&バンド材質:純チタン
- ガラス材質:サファイアガラス
- 駆動方式:ソーラー電波修正
- 10気圧防水
セイコーの社員アスリートである山縣亮太選手とのコラボ限定モデルです。
限定数量は610本ということで、こちらは山縣亮太選手の誕生日6月10日にちなんでいます。また6月10日は何と云っても「時の記念日」。時計業界には馴染みの深い日でもあります。
ケースとバンドに純チタンを使用。お陰で軽くて強度はステンレスの約2倍です。さらにダイヤシールドという表面コーティングで傷も付きにくい。
ちょっとした細工が文字盤に動きを与えてくれます。
延期になってしまった東京オリンピックでの山縣選手の活躍への希望が、12時位置の時字に金色として輝いています。
10秒を切る日本人選手が増えてきている現在、孤高と挑戦のアスリート「山縣亮太」はどんな結果に突き進んでくれるのでしょう。
敵が誰でもなく、「自分自身との戦い」というのが短距離100m走の切ない醍醐味だなあと思います。
ソーラー電波修正なので、購入したら面倒な取扱はなし。
ヘアライン仕上げと鏡面仕上げのコンビネーションのバンドは、光を受けてよい加減でキラリと輝きます。つや消しとつや有りのコンビは、時計では常道。細かな仕上げが美しさに反映されるのです。
ケース本体へとつながるデザインもなかなか良い感じ。
山縣亮太選手のサインが刻印されています。
限定シリアルはないものの「LIMITED EDITION」の印字があります。
山縣選手のファン、陸上ファンの方のみならず、15万円以内で買えるコストパフォマンスの高い商品、軽くて薄くてメンテナンス知らずで、これ、おすすめの一品。
610本という希少な限定数もまたこれ、欲しいっ!
SEIKO BRIGHTZ
セイコー ブライツ
SAGA305
130,000円+税
山縣亮太スペシャル限定モデル
数量限定610本
2021年4月、ブライツはアストロンと合併しました
「しましたっ!」
商品についてなど詳しくは、
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電話 0857-23-5221
株式会社 中井脩
鳥取市栄町623番地
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そんな柔らか物好きの私を唸らせた焼鳥屋「牛海」
こちらはバー「牛海」
中華「牛海」。SBGA211の画像を追加しました。
に初めて訪れたのは、10年近く前の、雪がかなり降り積もっていたある日
「本日は会議なり」
(脳内で)という文言を省いたメールを妻に送りつけて「りょ」とだけの返信を受け取ったため「コンビニでデザートを買う」というTO-DOをスマホに作成するのを忘れず、さあ出掛けよう自分探しの旅へとは云え、こんな雪が降る中でどこか開いているだろうか、いや、こんな雪の日に開けている店だからこそ、何かしらその店の、店主の気概を感じることが出来るかも知れないとウロウロして繁華街からかなり離れた場所まで来てしまう。
繰り返すが、その時外は雪がシンシンと降り、だんだん積もってきて気温もかなり低かったように覚えている。そのため町には人がおらず静かで、なぜ、こんなときに自分探しの旅に出掛けようと思ったのか、疲労と焦りで逆に自分自身を見失いそうになったところで、赤い提灯を発見。ウロウロ探索して疲れたタイミングで発見した赤提灯の店は大抵、まずいというのは飲み屋探しのあるあるだな、などと思いながらガラリと玄関をくぐると、店内に客はいない。テレビもない。チッ、失敗か。まあ、とりあえず一杯だけでもということで、私と同年代だろうか、少し強面の感じのする大将に
「いいですか」
雪だからもう閉めるのかどうか、閉めるのであれば丁度いいや、少し帰りたくなってきている私に
「どうぞ」
一言。ちっ、仕方ない、席について生ビールを注文すると
「喜んで!」
などという威勢だけはよい返事などはなく
「ありがとうございます」
サッと給仕された生ビールをごくごく、半分くらい飲む。
「旨い、ここのビールは!」
ということはないのだ酒はどこで飲んだって同じさ何だって同じだと荒んだ感情が浮かぶ我が心中は既に撤退モードに突入しつつあるが、入店してしまったからには仕方ない、メニューに目を通してみるものの、焼鳥というものを殊更、好んで食べるということがないことに今更ながら気付いた、いやむしろ敬遠していた感もあり、それは、肉はデカいものをガッと食べるのが醍醐味だと思っているからでもあるが、そういうわけで、普段注文などに迷わないのだが、この時ばかりはどれを頼むか決めかねた。
「お腹はそんなに空いていないなあ・・・」
誰も聞いていないことを独りごち、この寒さの中、冷奴を頼んでみる。
さっと出てきた冷奴の生姜を知らずの間によけていたろうか
トシから連絡あり。「来年は送らないかも」とのこと、どうしよう。
豆腐などどこで食べたって同じだから、何も感想がなく、居酒屋兆治のような大将と私の周辺はますます静寂に包まれる中、メニューに書いてある「おすすめ8本盛り」なんかをを頼んでしまうと逃げられなくなるので、恐る恐る、大将に聞いてみる。
「どうでしょう、こちらのおすすめの焼鳥を一本」
どうでしょうなどとグルメ番組の出演者の如き質問に
「ササミはいかがですか?」
伏し目がちの大将の返事に私は驚愕した。
ササミ。ササミ? サ、サ、サ、ササミ?
ササミというとパサパサしてあの美味しさのす、す、少ない。
ケンタのおすすめ注文方法
「ササミというと、あの、パサパサした、」
驚愕しながらもどうにか自制心を保って遠慮がちにそう尋ねるようとすると、間髪入れず
「パサパサしている焼鳥って」
店内には私の青春の一曲、佐野元春の『Someday』が流れている。そんなメロディに合わせるかのように落ち着いた口調で
「残念じゃないですか? 」
大将は云った。
「ウチのササミは新鮮なのでレアで仕上げます。一口噛むと柔らかく、口の中でしっとりとトロけます」
今まで俯きがちだった彼は今や、こちらに真っ直ぐな目をそそぎ、後ろには何だろう、自信のオーラが輝いているように見える。
『レアで仕上げます』『レアで』『レアで』『仕上げます』
『口の中でトロけるササミ』『口の中で』『トロける』『トロける』
『パサパサした焼鳥って、残念じゃないですか?』『残念じゃないですか』『じゃないですか』『ないですか』
大将の言葉、その矜持に溢れた一語一語が、私の脳裏でこだまする。
「いただこうか」
山陰の雄山と呼ばれた私の魂に火が着いた瞬間である。
雄山、いせやにて死す!?